聞き上手な人は、人生が広がりますよね。
いろんな人に信頼され、頼られ、相談を持ちかけられ、そして、気持ちの良いさよならを言ってもらえる…
しかし、ネットをみると、聞き上手になる方法って、いっぱい書いてあります。
確かに、その中には、カウンセラーが用いる技法もありますし、テクニックも必要です。
でも、本当の聞き上手とは何でしょうか。
では、基本編と、発展編に分けて考えてみましょう。
目次
聞き上手な人になるには 基本編
相手の話を不必要にさえぎらない
傾聴とは、よく、相手の話をに対してしっかり相槌を打ち、相手の話を繰り返して質問する、と言われますよね。
確かに、それは多くの場合重要です。
しかし、それらが重要なのはなぜでしょうか。
大抵の場合、そうすることにより、相手は、「この人は話を聞いてくれている」という気持ちを持ってもらうためです。
そうです、その気持を持ってもらうことが目的なんですね。
単にテクニックの一つとして覚えておくと、この目的を見失ってしまうことになるんですね。
では、そのような気持ちになってもらうためには、更に何が必要でしょうか。
それは、タイトルにもあるように、相手の話を不必要にさえぎらないことです。
相手の話を最後まで聞く気持ちが必要です。
これは、質問してもダメだということなのでしょうか。
そうではありません。
そうじゃなくて、こちらの都合で適当に話を終わらせるとか、分かった気になって意見を言い始める、という態度が相手に残念感を与えてしまうことになるということです。
ですから、分かった気になる、というのはかなり残念なことなのです。
本当の聞き上手になるには、本当の意味で相手の言いたいことを理解するまで我慢強く聞く、という姿勢がどうしても必要です。
ことの良し悪しを決めつけない
相手の話を聞いていると、だんだん話している人が実は問題を抱えているように思えることがあるかもしれません。
しかし、相手の話が終わるまでにそういう評価、ジャッジをしてそれを表してしまうと、相手の信頼を損ねます。
なぜなら、相手の人はジャッジを求めていないかもしれないからです。
ですから、話が終わるまで聞くということに通じますが、途中で評価をくださないようにしましょう。
相手にはまだまだ言いたいことがあるのです。
それを聴き終わるまで、ジャッジをしたくなる気持ちはグッと抑えましょう。
そうすることで、相手との良い関係を最後まで維持することができます。
そうです、その良い関係を維持することが、本当の意味で良い聞き手になるカギです。
聞き上手な人になるには 発展編
想像力
これは、「共感力」とか「感情移入」とかに言い換えることが出来るでしょう。
相手の置かれている状況、それに伴う感情の揺れ動きなど、想像力を働かせるのです。
「そんなこと経験したことないからわからない」というのは簡単です。
でも、本当の聞き上手な人は、この想像力を働かせながら相手の話を聞きます。
「それは本当に~~でしたね」
「きっと~~なお気持ちになりますよね」
などと、出来るところで相手の心情を思いやった言葉を要所ではさみます。
相手に、「そうそう、そうなんですよ」という言葉を引き出せれば大成功です。
でも、想像力は必ず正解を出さなければならないとは限らないことも覚えておくことができます。
想像力を働かせ、感情移入の言葉を投げかけられれば、相手はその誠実さに気づきます。
ですから、誠実に想像力を働かせることを習慣づけてみてください。
相手の心を和らげる効果を実感できるに違いありません。
想像力を働かせた上での質問力
質問すること自体は誰でも出来るかもしれません。
「~~はこういう意味ですか?」とか、「もう少し詳しく聞かせていただいていいですか?」などですね。
しかし、「想像力を働かせた上での質問」というのはなかなか難しいものです。
相手の心情を汲み取った上での質問になるからです。
「その時は~~と感じられたんじゃないですか?」
「その時~~という気持ちになられませんでしたか?」
などです。
ぜひ、この質問力を培うことも覚えておいてくださればと思います。
伝達力
相手の話を最後まで聞きました。
「ああ、そう、大変だったね」
で終わったら、相手はどう感じるでしょうか?
「本当に聴いてくれてたんだろうか、この人?」という気持ちが残りませんか?
聞き上手な人は、話すこともします。
つまり、話をすべて聞いた上で、自分が感じたことを話すということもするのです。
「私はあなたが本当にお辛い中頑張っていると感じました。感動しました。」とか、
「あなたの立場だったら私はそこまでできなかったかもしれません。すばらしいと思います」とか、
褒め言葉で締めくくれば一番いいですね。
相手の言ったことで、気になった点はどうしたらいいでしょうか。
「一つ気になったところがあったんですが、話してもいいですか?」
と尋ねて、了承を得られたら、自分の意見を言うことも出来るかもしれません。
これは、相手にアドバイスを与えることと同義になりますので、慎重に言葉を選んで話すことが必要です。
相手をねぎらうことを忘れないようにしましょう。
その上で、気になった点を言うのです。
これら3つの点を行った上であなたが話す時、相手の心はかなり開いていることでしょう。
その時初めて、あなたの言うことが相手に染み渡るのです。
そして、よく聴いてくれたんだな、という気持ちを抱いてもらうことができます。
終わりに
あなたが、聞き上手な人になりたい、と思われたことは本当にすばらしいと思います。
すさんだ現在、社会では、そういう人が求められているんじゃないでしょうか。
本当の聞き上手になることができるなら、あなたは人望を得、大切な人とみなされることになるでしょう。
巷には聞き上手になるためのアドバイスがあふれています。
その中で、どうぞ良いものを取捨選択して、本物の聞き上手になられますように。
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