うつ病。
本当に発症してしまえば、うつ病は本当に苦しく、厄介なものです。
ですから、うつ病にならないよう、自分の変化に敏感に気づくことが大切です。
仕事をしていると、どうしても自分を追い込むことが多く、苦しくても人に相談できないことも多いもの。
あなたも、なにか変化に気づいておられるかもしれません。
では、本格的にうつ病にならないよう、どんな点に気をつけることができるでしょうか。
症状を見落とさないように、挙げていきます。
うつ病につながる心身の変化
楽しい気持ちになれない
心身が健康な時は、自分の好きなことをする時は、楽しさや喜びを感じるものです。
しかし、心身の健康が害され始めると、自分の趣味や楽しみごとに対しても、楽しさが感じられなくなってきます。
そうです、感情の起伏がなくなってくるんですね。
そのような状態が慢性的になってくると、うつ病を発症する危険性がありますので、十分注意することが必要です。
良いことがあっても気分が晴れない
誰であれ、なにか悩みを抱えているものです。
でも、健康な人であれば、悩みも人生の一場面と考え、悩みの解消のために動くことができます。
そして、そんな悩みの中にあっても、良いことがあれば嬉しく感じ、楽しい気分も生じて、「よし、遊びに行こう」なんていう気分にもなれます。
しかし、気持ちのエネルギーが枯渇しかかっている人は、たとえ良いことがあったとしても、気分は晴れません。
楽しい気分になることができないのです。
気分が沈んだままで、それが長く続くようであれば、うつ病を疑ってみる必要があります。
疲れが取れない
うつ病の症状として顕著に現れるのが、疲れやすさです。
最近、いままでこなせていた仕事が、だんだんこなせなくなってきた、という場合は危険なサインです。
すぐに疲れてしまい、寝たり休みの日を過ごしても疲れが取れずに、だんだん溜まっていってるように思えたなら、かなり慎重にならなければなりません。
自分の身体が発する声に十分耳を傾けてあげることが必要です。
「これぐらい大したことない」「誰だって疲れている」と考え、自分の疲労感を過小評価しないようにしましょう。
睡眠がちゃんと取れなくなる
特にうつ病の予兆としてよく現れるのが、睡眠に関する問題です。
うつ病になった人は、何らかの睡眠障害を抱えることが多いです。
入眠障害(寝付けない)や、途中覚醒(すぐ目が覚めてしまう)といったものです。
ですから、最近睡眠の質が悪くなってきた、という方は、慎重になる必要があります。
そんな時は、生活習慣を早めに見直し、しっかり眠れるようにして、うつ病のリスクを下げることが必要です。
休むべき時は休む!
うつ病は、なりやすい性格があると言われています。
その中には、几帳面、完璧主義、真正直、がんばり屋などです。
完璧主義で、がんばり屋さんであれば、なかなか自分を休ませないかもしれません。
「やらなければならない仕事がある! 自分がやらないとみんなに迷惑がかかる」
「こんな疲れで休んでなんかいられるもんか!」
「絶対に仕事にミスは許されない!」
などと考えるのです。
しかし、そのようにして自分を追い詰めていくと、疲労がどんどん蓄積されていき、通常の休みだけでは疲労が回復しなくなってきます。
「まだまだできる」という考えは、こうなってくると絶対にNGです。
うつ病の前兆として、仕事上のミスが増えてきたり、電話応答のときにうまく言葉が出てこなくなったり、という症状が出るかもしれません。
それで、余計に自分を責めることが続くと、精神的な疲労もどんどん蓄積されていきます。
そのままほっておくと、しまいには、朝起きても体が動かせないぐらい疲労感を訴えることになってしまいます。
ここまで来ると、うつ病に十分足を突っ込んでいる状態です。
本当に休職しなければならない状態になってしまうのです。
そうならないためにも、なにかおかしい、と思ったときには、休む決断を下してください。
心身、特に体の「声」に敏感に耳を傾けてやってください。
体は正直です。
気持ちは「これぐらい」とか、「まだまだ」とか、言うかもしれません。
しかし同時に、何も楽しめなくなったり、気分が晴れない日が2週間も続けば、立派なうつ病にかかってしまってるのかもしれないということを忘れないでください。
では、本格的な休職や退職に追い込まれないよう、勇気を持って、しばらく休ませてもらうようにしましょう。
どうか、良い意味で、
「自分が休んでも会社は回る」
「仕事だけが人生じゃない」
と考えるようにしましょう。
終わりに
うつ病になる前にしっかり休むこと、これは自分を甘やかしているわけではありません。
必要な治療を行なっていると、どうか考えてください。
本当にうつ病にかかると、何年もそれと戦わなくてはならなくなるかもしれません。
そう考えると、たった1週間とか、それぐらい休んでも、バチは当たりません。
事態が深刻にならないように、自分のプライドや責任感は一度横へ置いておいて、休むようにしましょう。
そうして自分をケアするなら、また以前のように働けるようになることでしょう。
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